花束は君を守るために



彩花「いたっ……」


痛い
立てない
それでもここにいたくない

私は近くの電柱につかまり
ゆっくり立ち上がる
右足をつこうとした瞬間


彩花「っ……!」


痛みで顔が歪む
歩けない
でも
帰らなきゃ
蓮さんには言えない
また迷惑をかける

そう思いながら
左足を軸に右足を
引きずるように歩き始めた
一歩
また一歩
痛みで呼吸が浅くなる
それでも歩く


彩花「……大丈夫」


誰に言うでもなく呟いた