花束は君を守るために



───病院

傷の処置

私はずっと待合室にいた
両手をぎゅっと握っている

蓮が処置を終えて出てくる
額にはガーゼ


蓮「帰るぞ」


私はすぐに立ち上がった


彩花「……怪我大丈夫ですか?」

蓮「あぁ
縫っただけだ」

彩花「……」


私は安心したように小さく息を吐く
でも何も話さない

蓮は少しだけ彩花を見る


蓮「……さっきの話」


その言葉で肩が揺れる


蓮「今じゃなくていい
話せる時でいい」

彩花「……はい。」


それだけ

そして私も
距離を置こうと決めていた
これ以上蓮さんを巻き込みたくない
守ってもらう資格なんてない

そう思っていた