花束は君を守るために



駆け寄る
蓮は額を押さえながら立ち上がった


蓮「来るな」


低い声
刑事の顔だった
鋭い目で周囲を見回す


蓮「誰だ!」


夜の遊歩道に声が響く
返事はない
遠くで何かが走り去る足音だけが聞こえた
蓮はすぐ追おうと一歩踏み出す
しかし額から流れる血で視界が滲む


蓮「……くそっ」


私は震えながら蓮の腕を掴んだ


彩花「追っちゃだめ!」


蓮は振り向く
彩花の顔は真っ青だった