花束は君を守るために


店の外へ出る

蓮は黒いセダンに
もたれながら腕を組んでいた

彩花に気付くと真っ直ぐ見る


蓮「昼休憩か」

彩花「はい!」

蓮「飯」

彩花「まだです」

蓮「乗れ」

彩花「…え?」

蓮「昼飯」

彩花「でも一時間しか休憩ないですよ?」

蓮「十分で着く
十分で食う
十分で戻る
時間ある」


あまりにも当然のように言う蓮に
私は思わず笑ってしまった


彩花「そんな急いで食べたら味しませんよ」

蓮「ちゃんと味わえ」

彩花「どっちですか!」

蓮「さぁな」


真顔で返されて、私はまた笑う

直樹の言葉が引っかかったけど
蓮さんとご飯に行くことを選んだ