花束は君を守るために



───翌朝

仕事へ向かうため
玄関を開けた


「久しぶりだな」


聞き覚えのある声

鍵を閉めようとした手を止め
振り返るとそこには直樹がいた


彩花「なんで……」

直樹「お前、最近あの刑事とよくいるよな
だから全然会えなかった」

彩花「……帰って」


この一言で直樹の顔は
無表情になり冷たくなった

そしてスマホをポケットから
取り出し見せてきた一枚の写真

思わず息が止まった

昨日
定食屋で笑っている自分
向かいには蓮

店の外から撮られた写真だった


彩花「……やっぱりいたの」


手が震える


直樹「昨日は楽しそうだったな」


私の顔から血の気が引く


彩花「……なんで」