花束は君を守るために



蓮「……冗談」

彩花「え?」

蓮「多少しびれたくらいだ」

彩花「……」


数秒遅れて意味を理解した彩花は
安心した顔をした


彩花「よかった……
びっくりしました……」


蓮は小さく笑う


蓮「その顔、昨日よりいい」

彩花「え?」

蓮「笑えるようになった」


その一言に彩花は言葉を失った
昨夜まで涙しか出なかった
それなのに今、自分は笑っている


彩花「……ありがとうございます」


小さく呟くと
蓮は照れくさそうに視線を逸らした


蓮「礼はいい
腹減った」


彩花の笑い声が部屋に響く
蓮はその声を聞いて
ほんの少しだけ安心したように目を細めた

昨日まで震えていたその笑顔を
今度こそ守り抜こう

蓮は静かに、そう心に決めていた