蓮が手を離そうとした
その瞬間
彩花は小さく蓮の袖をつかんだ
彩花「……蓮さん」
蓮「ん?」
しばらく言葉が出ない
唇を噛み締めていた彩花は
意を決したように俯いた
彩花「……一人で寝るの、怖い」
その声は震えていた
彩花「また思い出しそうで……
目を閉じるのが怖い……」
蓮は何も言わず
その表情を見つめる
そして静かに頷いた
蓮「分かった
今日は隣にいる」
その一言に彩花は安心したように頷いた
二人は部屋へ戻る
布団に入っても
彩花の手は蓮の服を離さなかった
蓮は苦笑しながらその手をそっと包む
蓮「安心して寝ろ
……俺がいる」
その声を最後に
彩花は蓮の胸へ頬を寄せたまま
静かに眠りへ落ちていった
