花束は君を守るために


───
やがて掃除を終えた蓮は
救急箱を持って戻ってきた


蓮「手」


彩花は恐る恐る差し出す
指先からはまだ少しだけ
血が滲んでいた

蓮は傷口を水で流し
消毒をしてから絆創膏を貼る


蓮「しみるか」

彩花「……少し」

蓮「我慢しろ」


ぶっきらぼうな言い方なのに
傷へ触れる指先は驚くほど優しかった


蓮「これでいい」