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蓮の家に帰ってきて三日目の夜
時計の針は午前二時を過ぎていた
部屋の中は静かだった
リビングの小さな明かりだけが
暗い廊下を淡く照らしている
私は布団の中で目を閉じていた
でも、眠れなかった
目を閉じると
あの日の光景が浮かぶ
駐車場
直樹の声
腕を掴まれた感触
殴られた痛み
逃げられない恐怖
そして――
蓮の声
『彩花!!』
そこまで思い出した瞬間
彩花はゆっくり目を開けた
胸が苦しい
息が浅くなる
彩花「……」
まだ傷は痛む
でも身体の痛みより
苦しいものがあった
私はそっと布団から出る
蓮を起こさないように
静かに部屋を出た
