花束は君を守るために



───午後

病院の玄関

蓮は車を取りに行ってくれている

彩花はゆっくりと玄関を出た


彩花「……」


外の空気を吸う
長かった
本当に長かった
もう誰かに怯えながら歩かなくていい

そう思った瞬間
少しだけ涙が出た


蓮「彩花」


振り向く
蓮が立っていた


蓮「行くぞ」


いつものぶっきらぼうな声
でも
その顔は少し優しかった


彩花「はい!」