怖かったあの時間 でも最後に見えたのは、蓮だった 彩花は震える手をゆっくり持ち上げる 点滴の管が揺れる 蓮はすぐに気付き その手をそっと包んだ 彩花は何も言わない ただ、安心したように目を閉じた その手の温もりだけを確かめるように 蓮は静かに親指で彩花の手の甲をなでる 蓮「……もう大丈夫だからな」 蓮はしばらく俯くいていた 蓮「彩花……」 声が震える 蓮「悪ぃ。 守るって言ったのに 間に合わなかった」