その瞬間
病室のドアが開いた
医師「失礼します!」
医師と看護師が
慌ただしく入ってくる
蓮はそっと彩花の手を離し
一歩後ろへ下がった
医師はカルテを確認しながら
彩花へ微笑んだ
医師「結城さん聞こえますか?」
私はゆっくりとうなずく
その小さな動きだけでも腹部が痛む
思わず目を閉じた
医師「無理に動かなくて
大丈夫ですよ」
医師は優しい口調で続ける
医師「手術は無事に終わりました
命に関わる傷でしたが
搬送が早かったこともあり
内臓の損傷も処置できました」
彩花の目からまた涙がこぼれる
生きている
その言葉を聞いて
ようやく実感した
