花束は君を守るために



蓮「先生!」


蓮はナースコールを押す


蓮「先生!目を――」


言い終わる前に
彩花のまぶたがゆっくり開いた

光が眩しい
白い天井
知らない景色

息を吸う
腹部に鋭い痛みが走った


彩花「っ……」


眉がぎゅっと寄る
思わず体を起こそうとする


蓮「動くな」


低く落ち着いた声

すぐ隣から聞こえた
私はゆっくり顔を向ける
ぼやけた視界の中
少しずつ輪郭がはっきりしていく

黒いスーツ
優しい目

蓮だった

安心した瞬間
彩花の目に涙があふれた