花束は君を守るために



───
蓮は朝から病室にいた

椅子へ座り
静かに資料へ目を通している

しかし数分おきに顔を上げては
彩花の様子を確認していた


蓮「……」


変わらない
眠ったまま
蓮は小さく息を吐いた

その時だった

ピクッ

彩花の右手の指先が小さく動く
蓮の視線が止まる


蓮「……彩花?」


資料を置き椅子から立ち上がる

ベッドの横へ近付いた

もう一度
指先が動く

まぶたが、ゆっくり震えた