看護師が小さく息をつく
看護師「かなり強い力で何度も
殴られた跡です……」
蓮は何も答えない
拳を握る
関節が白くなるほど強く
視線は彩花の腹部から離れなかった
看護師が新しいガーゼを当て
静かに固定していく
処置が終わると
一礼して病室を出ていった
部屋に静けさが戻る
蓮はベッドのそばへ歩み寄る
眠る彩花の前髪をそっと整え
小さくつぶやいた
蓮「……痛かったな」
その声は
眠る彩花に届くことはなかった
でもその一言だけで十分だった
蓮は静かに立ち上がる
その目には、刑事としての
強い決意が宿っていた
蓮「……終わらせる」
そう言って病室を後にし
取調室へ向かった

