花束は君を守るために



処置室

ストレッチャーが止まる


看護師「彩花さん
聞こえますか?」


看護師が優しく声を掛ける
返事はない

医師が腹部を確認する

服を慎重に切り開く
傷口を確認した瞬間
表情が変わる


医師「出血が多い
ガーゼ」


看護師がすぐ手渡す
そのまま医師の視線が
少し動いた

腹部の左右
みぞおち
脇腹
背中

青紫色に変色した打撲痕

一つではない
二つでもない


医師「……。」


医師は静かに言った


医師「殴られている
かなり強い力で」


看護師も息をのむ