花束は君を守るために



救急車のドアが閉まる

バタン。

赤色灯が回り始める

蓮は助手席へ乗り
後ろでは隊員が懸命に処置を続けている

モニターの電子音

無線の声


「○○病院、外傷患者一名搬送中!」


蓮は何も言わない
ただ後ろを振り返る

酸素マスクをつけた彩花は
なんの反応もなくただ眠っていた

その姿を見た蓮は
誰にも聞こえないほど
小さな声でつぶやく


蓮「……絶対に助ける」


救急車はサイレンを鳴らしながら
病院へ向かって走り出した