花束は君を守るために



だが顔色がみるみる青くなっていき
彩花は蓮の胸にもたれかかるように
頭をつけお腹を抑えていた手も
力が抜け下に落ちた


蓮「おい、彩花!
おい!!」


普段冷静な蓮が
初めて隠しきれずに焦る


蓮「救急車!」


近くにいた刑事が急いで要請した

蓮は自分のジャケットを脱ぎ
出血している腹部へ当てる

それでも出血は止まらなかった


蓮「大丈夫だ…
俺がいる」


蓮の声が少しだけ震える

彩花は約束を守った
ちゃんと電話もした
ちゃんとメッセージも送った
それでも
間に合わなかった

蓮は唇を強く噛む

遠くからサイレンの音が近づいてくる


蓮「もうすぐだ」


蓮は血まみれの彩花の手を強く握る


蓮「くそ…!!
守るって約束したのに
頼むから…死ぬな…」


救急隊員が駆け寄ってくる

蓮は彩花の手を最後まで離さなかった
その温もりだけを
必死に握り続けていた