花束は君を守るために



彩花は倒れたまま動けない
直樹が目の前に立つ

その表情は怒りと悲しみと
執着が入り混じっていた


直樹「どうしてだ……
どうして俺じゃない」


直樹がナイフを振りかざした瞬間
彩花は恐怖で目をつぶった

彩花「っ……!」


その瞬間
腹部に激痛と
生暖かい物が流れる感覚がした

目を開けると
ナイフが腹部に刺さっていて
直樹はそのナイフを勢いよく抜いた

彩花「いっ……」

痛い

彩花は涙を流しながら
お腹を抑え、前かがみになって
座り込むことしかできなかった