花束は君を守るために



直樹「終わり?」


低い声が響く


直樹「俺は終わってねぇ
彩花
お前は俺の――」

彩花「違う……」


彩花は涙を浮かべながら
小さくそれでもはっきりと言った


彩花「…私はもう戻らない」


沈黙

次の瞬間
直樹は乱暴に彩花の腕を掴んだ


彩花「痛っ……!」


強い力
振りほどけない


彩花「離して……!」

直樹「離さない」


彩花は恐怖で身体が強張る
昔と同じ
声が出ない
身体が動かない