花束は君を守るために


───その頃

彩花はキッチンを片付けていた

その時
スマホが震える
画面を見る

店長

彩花「え……」


久しぶりだった

電話へ出る


彩花「店長!」

店長『彩花ちゃん?』


元気そうな声


彩花「体、大丈夫なんですか?」

店長『もう大丈夫』


少しだけ話したあと
店長が困ったように言う


店長『ごめん、一つだけ
俺の店のロッカーの鍵持ってるの
彩花ちゃんだよな?
必要なんだけどまだそんなに
動くのはきつくてさ…
もし今出れそうなら店まで
渡しにきてほしいんだけど
お願いできる?』


彩花は少し考える

(店長には迷惑かけたし断れない……)


彩花「分かりました!」

店長『ありがとう
気をつけてな』


電話が切れる