花束は君を守るために


───その頃

玄関の前
直樹はドアを睨みつけていた


直樹「警察呼んだか」


低く笑う


直樹「……いい
今日は帰る
でも」


ドア越しに囁く


蓮「次は絶対逃がさない」


足音が遠ざかる

数分後
エレベーターの音


蓮「彩花!」


蓮が駆け込んできた
ドアが開く
彩花は震えながら立っていた
蓮はその姿を見た瞬間、
大きく息を吐く


蓮「……よかった」


その一言には
心からの安堵が滲んでいた

彩花は涙をこらえきれず
蓮の胸へ飛び込む
蓮は何も言わず
その小さな背中をしっかり抱きしめた