花束は君を守るために



───
部屋は静かになった


彩花はソファでスマホを見ていた
時計を見る
蓮が出てから四十分

(もうすぐ帰ってくるかな。)

そう思った、その時

コンコン

玄関をノックする音

彩花は顔を上げる


彩花「……?」


モニターを見る
誰も映っていない
息を止める

(開けない。)

病院で
蓮の家で
何度も言われた

『開けるな。』

彩花はモニターから離れた