花束は君を守るために



───昼過ぎ

蓮から電話が入る


彩花「もしもし」

蓮「昼食ったか」


第一声がそれだった
彩花は思わず笑う


彩花「食べました!」

蓮「薬」

彩花「飲みました」

蓮「よし」


それだけ確認すると
蓮は少しだけ声を和らげた


蓮「一つ報告」

彩花「はい」

蓮「直樹の居場所が見えてきた」


彩花は息をのむ


彩花「本当ですか……?」

蓮「あぁ
まだ確定じゃねぇ
でも終わりが見えてきた」


その言葉を聞いた瞬間
私の目に涙が浮かぶ


彩花「……よかった」


蓮は少しだけ黙る
そして静かに言った



蓮「もう少しだけだ
もう少しだけ頑張れ」


彩花は涙を拭いて頷く


彩花「はい」