花束は君を守るために



───
一方その頃

直樹は薄暗いアパートの一室にいた

机の上には――
彩花の写真
花屋の前
病院
スーパー
マンション

何枚も並んでいる
そして、その中に一枚だけ
蓮と並んで笑っている彩花
直樹はその写真だけを破いた


直樹「……」


ゆっくり笑う


直樹「邪魔なんだよ」


そして机の引き出しを開ける
中から取り出したのは
一本の古びた鍵


直樹「もう終わらせようか」


部屋には、その笑い声だけが響いていた