花束は君を守るために



───その日の夕方

蓮は一人、例のスーパー周辺の
防犯カメラ映像を確認していた

画面を止める


蓮「……いた」


帽子を深くかぶった男
柱の陰から彩花たちを見ている
買い物を始めた瞬間から
ずっと


蓮「最初から狙ってやがった」


蓮は拳を握る
その時だった
映像の端に、
直樹が小さく笑う瞬間が映る
蓮はその笑みを見つめたまま
小さく呟く


蓮「もう終わりだ
絶対に逃がさねぇ」