花束は君を守るために



───帰りの車内

静かな時間だけが流れていた

助手席の彩花はまだ少し震えている
髪を掴まれた場所がじんじん痛む

蓮は何度も助手席へ目を向ける


蓮「……痛ぇか」


彩花は少しだけ笑った


彩花「大丈夫です」

蓮「嘘つけ」


即答だった


蓮「大丈夫な顔してねぇ」


彩花は何も返せない