花束は君を守るために



カラン——

ドアベルが鳴る


彩花「いらっしゃいま……」


言葉が止まる
入口に立っていたのは、黒いジャケット姿の男
蓮だった

店内を一度見回し、まっすぐレジへ歩いてくる


彩花「……こんにちは」


私が少し驚きながら頭を下げると
蓮は花を見ながら言った


蓮「花束作ってくれ」

彩花「プレゼントですか?」

蓮「いや
見舞いの花だ」

彩花「かしこまりました」


花束を作りながらちらりと蓮を見る