花束は君を守るために



駐車場の階段横

人の気配がなくなる
その瞬間


「彩花」


全身が凍りつく
ゆっくり振り返る
直樹が立っていた


彩花「……っ」


彩花は一歩下がる


直樹「逃げんな」


低い声


彩花「蓮さん……」


思わず周囲を見る
直樹は鼻で笑った


直樹「いねぇよ
ちょうどいい」


一歩
また一歩
距離を詰めてくる