花束は君を守るために



───昼前

洗濯物を畳んでいると、インターホンが鳴る

ピンポーン

彩花の肩がびくっと震える

(……誰。)

モニターを見る
誰も映っていない


彩花「……?」


もう一度鳴る
でも映らない

彩花は蓮の言葉を思い出した

『開けんな。』

静かにモニターを閉じる
そのまま動かずにいると
足音だけが遠ざかっていった