花束は君を守るために



車が走り出す

しばらく静かな時間が流れる

彩花は窓の外を見ながら、小さく呟いた


彩花「家、久しぶりだなぁ」


その瞬間
蓮はハンドルを握ったまま言った


蓮「帰らねぇ」

彩花「……え?」


彩花が振り向く


蓮「俺ん家行く」


一瞬、意味が分からなかった


彩花「えっと……
でも」

蓮「直樹はまだ捕まってねぇ」


蓮の声は真剣だった


蓮「今、一人にする気はねぇ」

彩花「でも迷惑じゃ……」

蓮「迷惑?」


蓮は信号で車を止め、彩花を見る