花束は君を守るために



会計を済ませ、病院を出る

初夏の風が頬を撫でる


彩花「外、久しぶりです」

蓮「五日しか経ってねぇ」

彩花「でも久しぶりです!」


彩花が笑うと
蓮も少しだけ口元を緩めた


蓮「歩けるか」

彩花「はい」


一歩踏み出す
腰に少し痛みが走る


彩花「っ……」


蓮はすぐ気付いた


蓮「無理すんな」

彩花「大丈夫です」

蓮「大丈夫じゃねぇ顔してる」


そう言うと、蓮は彩花の歩幅に
合わせてゆっくり歩き始めた

急かさない
追い越さない
ただ隣にいる

その優しさが嬉しかった