病室は静かだった 聞こえるのは心電図の電子音だけ 私は涙を拭い、ゆっくり息を整える 蓮は何も急かさない 黙って待つ その沈黙が、逆に優しかった しばらくして 彩花が小さく口を開く 彩花「……全部、直樹」 震える声だった 彩花「私の元彼です」 蓮は静かに頷く 続きを促すように 彩花「付き合った最初は…… 優しかったんです でも少しずつ怒るようになって…」 私は自分の腕を見つめた 痣の残る腕を