花束は君を守るために

しばらくして

呼吸が少し落ち着く
蓮はそっと距離を戻し
ベッドの横の椅子へ腰を下ろした

さっきまでの優しい表情が
ゆっくり刑事の顔へ変わる

彩花を真っ直ぐ見つめる

逃がさない
でも責めない
静かな声で、一言だけ告げた


蓮「……全部聞かせろ」


彩花はその言葉を聞き、小さく頷いた
そして、また涙が溢れる

ここでようやく――
何年も胸に閉じ込めてきた過去を
話す覚悟が決まった