花束は君を守るために



処置室の扉が閉まってから、一時間

蓮は一度も椅子に座らなかった

腕を組み
処置室の赤いランプを見つめ続ける


「救急車はだめ……」


熱で朦朧としていても
それだけは必死に口にした

(何を隠してる。)

(誰を恐れてる。)


答えはまだ出ない