病院へ着くと蓮はすぐ車を
救急外来の入口近くに停めた
病院のスタッフが
ストレッチャーを押して駆け寄ってくる
蓮「高熱と打撲
意識はあるが、かなり朦朧としてる」
看護師「わかりました」
スタッフへ引き継ごうとした、その時
彩花の指が、そっと蓮の袖を掴んだ
力の入らない、小さな手
それでも離したくないという
気持ちだけは伝わってきた
蓮はその手を優しく包み込む
蓮「大丈夫だ」
低く、安心させるように言う
蓮「ここまで来た
もう心配すんな」
彩花は安心したように
少しだけ力を抜き
そのまま処置室へ運ばれていった
