花束は君を守るために


───四分後

店の前に黒いセダンが急停車する
蓮は車を降りると
そのまま店内へ駆け込んだ


蓮「彩花!」


床に座り込む彩花
美咲が支えている

頬は真っ赤
呼吸は荒い
苦しそうに目を閉じ俯いている

蓮はすぐ膝をついた
額へ手を当てる


蓮「熱……」


思わず舌打ちする


蓮「何だこの熱」


彩花は返事ができない
苦しそうに呼吸を繰り返すだけ