花束は君を守るために



午後五時

レジを打ちながら数字が二重に見える


美咲「彩花!」


美咲の声が遠い


美咲「顔真っ赤!」

彩花「え……」


額へ触れる
熱い
身体中が熱い


美咲「ちょっと休んで!」

彩花「もう少しで……」


一歩踏み出した瞬間
足から力が抜けた


美咲「彩花!!」


ガシャン!!
持っていた花瓶が床へ落ちる
透明の破片が飛び散る

そして身体がゆっくり傾く
床へ倒れる――

その前に、美咲が抱き止めた