花束は君を守るために



彩花「っ……!」


息が詰まる
その場に膝をつく彩花
腰の奥が熱い
呼吸をするだけで痛む
直樹は見下ろしながら吐き捨てた


直樹「俺をイライラさせるな
次はもっと痛ぇぞ」


そう言い残し、暗い夜道へ消えていった
私はその場から立ち上がれない
手で腰を押さえる


彩花「……大丈夫
大丈夫……」


そう自分に言い聞かせる

でも、その打撲が――
数日後、彩花の身体を蝕んでいくことを
この時はまだ誰も知らなかった