花束は君を守るために



直樹「返事」

彩花「……」

直樹「聞こえねぇ」


掴む力が強くなる


彩花「痛っ……!」


私は思わず顔をしかめた
直樹は舌打ちする


直樹「その顔、ムカつく」


その瞬間――

ドンッ!!

直樹は苛立ったまま彩花を突き飛ばした
彩花の身体が後ろへよろめく


彩花「きゃっ――」


ゴッ!!

腰のあたりが
アパートのコンクリート製の花壇の縁に
強くぶつかった

鈍い音が響く