花束は君を守るために



一方、彩花
アパートの階段を上がろうとしたその時


「彩花」


背後から聞こえた声に
全身が凍り付く
ゆっくり振り返る

街灯の下に立つ直樹
腕を組み、不機嫌そうに睨んでいる


直樹「……ちゃんと避けてるみたいだな」


私は何も答えない
直樹はゆっくり近付いてきて
目の前で立ち止まる


直樹「よし
そのまま続けろ」


低い声でそう言うと
彩花の右腕を乱暴に掴んだ


彩花「っ……!」


まだ痣が残る場所
鋭い痛みが走る