花束は君を守るために



その後蓮は会計を済ませる
レジで財布をしまいながら
美咲へ言った


蓮「伝えとけ」

美咲「え?」

蓮「ちゃんと飯食えって
それだけだ」


美咲は少し笑う


美咲「分かりました」


蓮は店を出る
自動ドアが閉まる音
その音を聞いて
彩花はゆっくりドアを開けた

店内はもう静かだった
窓の外を見る
蓮の背中が遠ざかっていく
呼べば届く距離

でも――


彩花「……蓮さん」


声には出せなかった