放課後リバース:嫌いなアイツと入れ替わりました

私は反射で目をつぶる。
──────痛くない

私の身体に温もりが伝わってくる。蓮が庇ってくれたのだ。つぶった目を開こうとすると頭に鐘の音が響いた。

ゴーン

─────こんな時間に、鐘?
キリのいい6時にはまだまだ時間はあるはずだ。
,,,とりあえず時間を確認してみよう。
私はスカートの中に入っているスマホに手を伸ばした。
その時私は違和感を覚えた。

──ない。スマホが,,,ない!?
でも感じた違和感はそんな事じゃない。手、そしてスカートだ。
手はゴツゴツとし、まるで男性のようになっている。さらに本来スカートを履いていた身体はズボンへと変化していて、何もかもが変わってしまっている。

すると下から高い声が聞こえた。これは,,,私の声?

「あっぶねぇな,,,。早くどけ。」

声のする方に顔を向けると、お互い目が合い、2人の顔がみるみる青ざめていく。
─目の前に、私がいるのだ。

「,,,は?」

「,,,え?」

私と蓮はしばらく放心状態に陥っていた、もう一度鏡で自分の姿を見る。だがそこに映っているのはやはり私の上に乗る蓮の姿だ。
─うん?上に乗る,,,

私はそこで気づいてしまった。私は今蓮の姿で、私の姿の蓮を押し倒していることに。

,,,近くにいた後輩たちからの黄色い声が聞こえる。