放課後リバース:嫌いなアイツと入れ替わりました

「葵。」

ここに連れてきた、ということは儀式を早く終わらせてしまおう、そういうことだろう。

「うん、分かってる。早く儀式を終わらせちゃおう。」

私はこの数時間で蓮に対する考えをまとめた。正直自分にもまだ分からない所は沢山あるけれど。

蓮が何かを言おうとしたが私はそれに被せて喋り始めた。

「蓮、私ね。怖かったんだ。蓮が私の蓮じゃなくなっていく気がして。蓮はいつも誰かしら女の子といて、私とは全然話してくれなくなって、寂しかったんだ。」

蓮は驚いた様子で口をポカンと開けている。

「私は蓮の幼なじみなのに、私の方が蓮のこと沢山知ってるのにって思ったの。でも、その独占欲が気持ち悪くて仕方なくて、蓮に対して注意とか怒ったりばっかになっちゃってた。,,,ごめんね。」


「葵,,,。」

私は蓮の様子を伺う。蓮は下唇を噛み締め、怖い表情をしている。当たり前だ。今日で嫌われてしまうかもしれない、なんて考えていたその時、蓮が口を開いた。

「俺こそ、ごめん。本当はずっとお前といたかったんだけど,,,。変な絡み方しか出来なくて_。」

蓮は数秒黙ったあと、また口を開いた



「お前の事が好きなんだ。好きってバレたくなくて、お前を無意識に避けてた。本当はずっとずっと、好きだった。」


私は唖然とした。想像もしていなかったセリフに呆気を取られた。私は今までを振り返る。私が寂しかったのは幼なじみだから、そう思っていた。あれは恋愛感情だったのだろうか。あの違和感は,,,何だったのかと考えた時に1番しっくりくるのは____



「蓮。」

蓮は俯いていた。おそらく言いたくなかったのだろうに、少し涙ぐんでいる。