午後二時。 奴が挨拶のごとくやってきた。 「ちーっす」 笑顔だけどガーゼ、綿まみれの顔をみたら皆んな冷え切った様子だった。距離を即刻取り始めるサインだった。 私は電車の中でみかけてたから今回ばかりは見過ごせなかった。 奴の後を追いかける。友達の麻美にどこいくのと訊ねられトイレに、と言って場を乗り過ごした。 「足攣ってるじゃん。顔だって傷だらけで…親は何も言わないの?教師とか頼れる人近くにいないの?」