君からもらったチョコは、切ない味がした。

あまりに気まずすぎて口から発した言葉は早口の自己紹介。



うっ、私、もうちょっとあったでしょーっ!!




なんて自己嫌悪は顔に出さず、貼り付けた笑顔で男の子を見る。




男の子はハッとして、少し控えめな無垢な笑顔を向けた。 




「俺は一ノ瀬颯太。……よ、よろしく」