「とにかく。私には翔太くんってカッコイイ彼氏がいるから、アンタはお呼びじゃないの。わかったら、さっさと失せてくれる?」
「てめえ! 誰に向かってそんな口きいてんだよ!」と僕は「リョウコ」にキレる。
「こいつは、オレに喧嘩売ってんだよ。誰の獲物を横取りにしてんだ? あぁ?」
「ご、ごめんなさい、翔太くん……」
「んで、おめえさー」とまた茶髪ロン毛を睨む。
「本当にリョウコのこと、好きなんか? このオレと刺し違えてでも、リョウコを愛する気持ちが、本当にあるんか?」
「さ、刺し違えてでもって、ど、どういう意味だよ?」
「そのまんまだろうが。こちとら別に、いつでもブタバコ入ってもいいんだからな? 本気でリョウコが欲しいなら来いよ。かかってこいよ」
「い、いや、オレは別に……」
「おめえ、それでも男かよ。ほら、来いよ」と僕は手をボキボキと鳴らして見せる。
「来ねえなら、こっちから行くぞ? ああ?」
「い、いや、やらねーよ。帰るからよ。もういいだろ」
茶髪ロン毛は宣言通り、帰っていった。



