ノスタルジア





原宿駅からまっすぐ竹下通りを入り、すぐのところにマックがある。


店内に入り、ハルミはオレンジジュース、僕はコーラを注文した。


ハルミは飲み物を2つ、僕に持たせて店内に入っていく。そして、一つの4人掛けの席の前で立ち止まった。


「お待たせ。この人」


最初、僕にそう言ってるのだと思ったが、席に座っている男が、僕をじろじろ、睨むようにして見てきたから、ああ、このセリフは、僕に言っているんじゃないということに気づいた。


「え、こいつ?」


「私の彼氏に向かって『こいつ』はないでしょ? さあ、翔太くん。座ろ?」


「あ、はい……」


ハルミが奥に座り、その横に僕は座った。目の前には知らない男、茶髪ロン毛で、リングのついたネックレス、そのリングのところにレイバンだろうか、サングラスのフレームを通して、引っかけている。


「彼が翔太くん。私の彼氏」


そうハルミが言って、僕はいろいろと察し、スイッチを入れた。


「あ、翔太です。なあ、誰? こいつ」


「あー、友達。いや、友達じゃないか。知り合い? なんか勝手に言い寄ってきてて」


「なんだよそれ」と茶髪ロン毛が語気を強めた。


「リョウコにこんなヤツ、合わねえって」


とまあ、可哀そうにこの男、ハルミに偽名を使われている。