ノスタルジア





さっき、不動産屋さんに貰った鍵で、何もない部屋に入る。


スーツケースを、狭い玄関に置き、脱いだスニーカーは、その上に置いた。


ワックスでつるつるとしたフローリングの廊下を、靴下で滑るように進んで、空間。


今日からここが、マイ・プライベート・空間。


「いいじゃん」


第三声目。「いいじゃん」。心の底からそう思った。グレイト! ブラボー! エクセレント!


思いつく限りの英単語を並べ、僕は大の字に寝転がる。


14時には、布団が届く。