ノスタルジア





5コマ目は、もっとひどかった。


例えるなら、そう「軍隊」。「軍隊」なのだ。


「お前ら、先生が来たのに『お願いします!』もなしか! もう、帰れ!」


と授業開始のチャイムの1分後に叱責された。慌ててみんな「お願いします!」を言うのだが、リーゼントの先生の怒りは収まらない。「帰れ!」の1点張り。


「お前らやる気あんのか!」


「「あります!」」


「ないだろ! もういいよ、帰りなよ。帰れよ!」


「「お願いします!」」


とまあ、こんな感じで、野球部出身のヨサノなんて、目をウルウルさせながら、先生をじっと見つめている。


とうとう、こいつも感染したか……。


「やるのか、やらないのか!」


「「やります!」」


「じゃあ、死ぬ気でやれ!」


「「はい!」」


やっと先生の許しが出て、授業が始まる。もうすでに授業開始から40分は経っていた。